廃棄0へ『LIBROM酒粕プロジェクト』始動
酒蔵を悩ます"酒粕問題"
栄養価が高く美容や健康に良いとされ、最近注目されている"酒粕"。
お酒を造る工程でもろみを搾った後に残るもので、酒造りでは必ず出る副産物です。
LIBROMではフルーツやハーブなどの"副原料"がもろみに入っているため、その酒粕は副原料入りのものができ上がります。
酒粕は、LIBROMのPUBのメニューの一部に使用したり、店頭で欲しい方にお渡しして、甘酒やお菓子の材料、石鹸やパックとして使っていただくこともありますが、
月に200kg産出される酒粕をすべて消費することは難しく、残ったものは廃棄せざるを得ない状況が続いていました。
栄養を豊富に含む酒粕を、費用をかけてごみにしてしまうのは勿体無い…
酒造りを始めた当初から続くこの問題をなんとか解決したいと色んな方に相談し解決策を模索する中、ご紹介いただき出会ったのが東海大学の山中教授。
山中教授のご協力のもと、LIBROMの酒粕廃棄0を目指した『酒粕プロジェクト』が始動しました。
LIBROM酒粕で育つ豚さんたち
LIBROMの酒粕を飼料に
山中教授にご協力いただいた解決策は、東海大学で家畜として飼育されている豚さんたちの飼料にしてもらうこと。
一般的な酒粕と異なり、"副原料入り"のLIBROMの酒粕。
以前はこの"副原料"がネックとなり活用を断念したこともあって、無事に飼料として使っていただけるか不安もある中、山中教授から杜氏へ連絡が。
可愛らしい豚さんたちの写真と共に送られてきた文章には、
「とても食いつきがよく、特にフルーツの酒粕がお気に入りのようです。」とのこと。
これまで破棄してしまっていたLIBROMの酒粕が、無事に飼料として使っていただけているようでした。
フルーツ入りは、LIBROMならではの特徴。豚さんたちに特に気に入ってもらえたことは、嬉しさの増すご報告でした。
気になる廃棄率は…
無事に飼料としての活用が定着できてきて、他の用途への活用も含めて現在LIBROMでは、酒粕の廃棄率0%を達成!
今後も廃棄0を続けていけるように、継続していくこと、そして循環型の仕組み作りにも挑戦していきたいと考えています。
LIBROMの酒粕で育った豚さんたち。
今後LIBROMでお肉として提供させていただく日も来るかもしれません…!